日本たばこ産業(JT)は28日、10月1日にたばこが大幅増税されるのに伴い、全105銘柄のうち103銘柄を10月1日から値上げすると発表しました。値上げは2006年7月以来4年ぶりで、過去最大の値上げ幅。
多くの銘柄の小売価格が400円を超えます。代表的な銘柄の「マイルドセブン」は現行の1箱300円から410円、「セブンスター」「ピース」は300円から440円、「キャスター」は290円から410円、「ピアニッシモ」は320円から440円、「ホープ(10本入り)」は150円から220円になります。
財務省による今回の増税はたばこ1本につき3・5円で、1箱(20本入り)当たりは70円となりますが、JTは税引き上げ分に数10円を上乗せします。
国内市場の約65パーセントを占める最大手のJTでは、年間約1500億本あった販売量が10月以降の1年間で25パーセント程度減るとみています。ほかの大手も同規模の値上げに踏み切るとみられるため、たばこ市場の縮小が進みそうです。
JTの国内のたばこ工場は3月に2カ所を閉鎖し現在7工場で、来年3月には神奈川県小田原市の工場も閉鎖予定。値上げに向けて駆け込み需要が予想されるため当面2〜3割の増産態勢を続けるものの、将来は工場の追加閉鎖も迫られそうです。
2010年4月30日(金)
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