■成田で陽性確認のウガンダ選手団コーチ、大阪合流後に再び陽性 羽田でセルビア選手団の1人陽性、4人は隔離

 東京オリンピック出場のため来日したウガンダ選手団のうち、成田空港の検疫検査で新型コロナウイルスの陽性と判定され、10日間の療養後にホストタウンの大阪府泉佐野市のホテルに合流した50歳代の男性コーチが、再びPCR検査で陽性と判定されました。泉佐野市が4日、発表しました。
 コーチは1日、市の貸し切りバスでホテルに到着。市によると、PCR検査を毎日実施し、1日と2日に採取した検体では陰性でしたたが、3日に採取した検体で陽性と判定されました。引き続き、他の選手らとは別のフロアの個室で待機するといいます。
 泉佐野市によると、厚生労働省からは、療養施設退所後の検査で陽性と判定されても、2次感染のリスクが低いため、新たな隔離の必要はないとの説明を受けているといいます。市へ移動する際にバスに同乗していた市職員らが、濃厚接触者に特定されることもないといいます。
 一方、内閣官房と富山県南砺市は4日、東京オリンピックのボート競技に出場するため来日したセルビア選手団5人のうち、30歳代の男性選手が、羽田空港の検疫で行った抗原検査で新型コロナウイルス陽性と判明したと発表しました。
 空港検疫による選手団の陽性判明は、6月19日のウガンダ選手団以来2人目。富山県は、セルビア選手団のほかの4人について濃厚接触者と認定しました。
 東京オリンピック・パラリンピックの新型コロナ対策を巡っては、政府が6月30日、海外選手らの合宿先となる自治体(ホストタウン)向けに指針を改訂し、空港検疫で陽性が判明した場合、濃厚接触者を一時隔離することなどを求めていました。今回が改訂後、指針を適用する初の事例となりました。
 南砺市によると、選手団は7月3日夜、羽田に到着し、4日午前に富山県入りする予定でした。抗原検査で陽性だった選手は現在、療養施設で治療を受け、ほかの4人は国が指定した施設に隔離されています。
 セルビア選手団が4~18日に同市の桂湖(けいこ)ボート場で行う予定だった事前合宿は、中止となる見込み。桂湖ボート場では、すでにギリシャなど3カ国の選手団が事前合宿を行っています。

 2021年7月4日(月)



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