国から承認を受けていない新型コロナウイルスの簡易抗原検査キットが「研究用」などとして薬局やネット通販で出回っているとして、厚生労働省は30日までに、悪質な販売を行っている業者への指導や取り締まりを徹底するよう自治体に事務連絡を出しました。
年末年始の帰省前に自分で検査する人が増える中、粗悪品を使うことで感染拡大につながることが懸念されるためです。
国から承認を受けた新型コロナウイルスの抗原検査キットの薬局での販売は9月27日から特例的に認められましたが、一部の薬局やネット通販では未承認の製品が「研究用」として販売されている実態があり、消費者庁は、製品を選ぶ際には「体外診断用医薬品」と表示されているかを必ず確認してから購入することなどを呼び掛けています。
抗原検査キットとして売られている製品は、新型コロナウイルス特有のタンパク質を見付け出す仕組み。PCR検査や抗原定量検査に比べて精度は落ちるものの、自分で鼻の穴を綿棒でぬぐい、試料が入ったチューブに浸し、試料をキットにたらすだけで15~30分で自分で調べられる利点があります。
2021年12月30日(木)
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