■東京都、熱中症疑いで105人を救急搬送 50歳代女性が重体

 東京消防庁によると、30日午後3時時点で、熱中症の疑いで病院に運ばれたのは、6歳から97歳までの105人に上ったことが明らかになりました。午後3時時点の搬送者数としては、今年最多。50歳代の女性1人が重篤で、60~90歳代の男女4人が重症といいます。年代別では80歳代が29人と最多で、70歳代が20人と続きました。
 警視庁や東京都監察医務院によりますと、都内では6月に入ってから29日までに熱中症の疑いで、40歳代から90歳代までの男女合わせて11人が死亡しました。年代別にみると、70歳代と80歳代がそれぞれ4人と最も多くなっています。
 11人のうち9人は自宅などの屋内で倒れているのが見付かったということです。
 このうち足立区では28日、70歳代の女性が自宅の布団の上で死亡しているのが見付かり、死因は熱中症の疑いだったことがわかりました。
 女性は1人暮らしでしたが、当時は窓が閉まっていてエアコンもついていなかったということです。
 また、文京区のアパートでも6月27日、部屋に住む70歳代の男性が倒れているのが見付かり、搬送先の病院で亡くなりました。
 11人が亡くなったのは6月としては少なくとも過去10年で最も多いということで、東京消防庁などは我慢せずに冷房を使用し、のどが渇く前にこまめに水分を補給するなど熱中症の対策をとるよう呼び掛けています。

 2022年6月30日(木)

この記事へのコメント