アメリカの研究機関が新型コロナウイルスの後遺症について、せきなどの症状が3カ月以上続いている状態だと、初めて定義しました。
アメリカの科学・工学・医学アカデミーは11日、新型コロナの後遺症について、最初から継続しているか、いったん収まった後に再燃したかにかかわらず、症状が3カ月以上続く状態を指すと定義しました。
具体的な症状は数百種類におよぶとしていて、代表的な例としてせきや倦怠(けんたい)感、集中力の低下を挙げています。
後遺症は年代や慢性疾患の有無と関連がなく、また感染時に無症状や軽症だったとしても起こり得るとしています。
アメリカでは今年春の時点でも成人の6・9%が新型コロナウィルスの後遺症に悩まされているとの調査があるものの、共通の定義がないため患者の治療につながりにくい面がありました。今回は政府の要請を受け科学者を代表する組織が検討した結果で、政策や医療、啓発などに広く使われる見込み。取りこぼされる患者が減るよう、包摂的な定義を目指しました。
流行初期には検査を受けられない人が続出、検査キットを買えない人もいることから、感染の証拠は必須としませんでした。
2024年6月12日(水)
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