ヨーロッパ連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は8日、2024年の世界平均気温がこれまで最も暑かった2023年の14・98度を上回り、過去最高になる見通しだと発表しました。
1〜9月の気温が昨年より高く、10〜12月の気温が大幅に低下しない限り「記録上最も気温の高い年になるのは、ほぼ確実だ」としました。
今年9月の世界平均気温は16・17度で、1940年からの観測史上、9月として2番目に高くなりました。最高記録は昨年9月の16・38度。
今年9月は産業革命前と同程度の1850〜1900年の同月の推定平均気温と比べ、1・54度高くなりました。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では、年ごとの変動を除いた平均気温の上昇幅を1・5度に収めることが目標。今年9月までの12カ月間の平均気温は1・62度高く、目標達成は困難な状況になっています。
コペルニクス気候変動サービスは、「気温の上昇に伴い、豪雨のリスクは今後も増し続ける」として、早急な温暖化ガスの排出削減を求めました。
2024年10月9日(水)
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