■「週に1日以上運動」、20歳以上の割合52・5%に微増 スポーツ庁調査

 スポーツ庁が国民4万人を対象にインターネットで行ったアンケートで、週に1日以上運動する20歳以上の人の割合は52・5%となり、特に現役世代の実施率の低さが顕著となりました。スポーツ庁は、企業での運動を支援する取り組みの促進に力を入れていくことにしています。
 スポーツ庁は、国民の運動の実施状況を把握しようと、毎年、インターネットを使った調査を行っていて、今年度は昨年11月、18歳から79歳までの男女4万人から回答を得ました。
 それによりますと、週に1日以上運動をする20歳以上の人の割合は52・5%で、前の年度と比べて0・5ポイントの増加と、ほぼ横ばいとなりました。
 男女別でみますと、男性は55・6%、女性が49・6%で、前の年度より男女の差が広がりました。
 また年代別では、20歳代が49・3%、30歳代が46・2%、40代が45・9%、50代が48・6%と、全体より低くなっていて、現役世代の実施率の低さが浮き彫りとなりました。
 一方で、勤務先がサークル・クラブ活動を実施したり、スポーツジムの費用補助などを行ったりしている場合は、週1日以上のスポーツ実施率が70・1%と、取り組みを行っていない場合より23・8ポイント高くなったこともわかったということです。
 スポーツ庁の中村宇一健康スポーツ課長は、「働く世代、現役世代の運動をどう促していくかはずっと課題になっている。今回の調査で、職場での取り組みや支援があるかないかでかなりの差が出ることがわかったので、企業の取り組みを進め、国民全体のスポーツ実施を促進していきたい」と話していました。

 2025年3月12日(水)

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