江崎グリコは17日、独自に発見した乳酸菌「GCL1815株」について、風邪の自覚症状を軽減する効果が期待できるとした研究成果を発表しました。口から摂取することで免疫をつかさどる「樹状細胞」の働きを活性化する機能があるとみられます。今春にもGCL1815株を使った菓子などを発売する方針です。
2023年1月から3月にかけて実施した人を対象にした試験の成果をまとめた論文がこのほど、栄養学の国際学術誌「ニュートリエンツ」に掲載されました。
試験では、健常な成人をGCL1815株を継続摂取したグループと摂取していないグループに分けて、風邪に対する自覚症状を聞き取りました。
GCL1815株を摂取したグループは摂取していないグループに比べて、風邪の自覚症状があると回答した日数が減少しました。熱っぽさや疲労感、鼻水といった症状も減ったといいます。樹状細胞の活性化度を示す数値も高くなりました。
グリコは、「GCL1815株の継続摂取が健康な成人の免疫機能を高めて、風邪の予防につながる可能性を示している」と評価するとともに、「今後も免疫細胞への作用や感染症予防効果の検証などを進める」としています。
2025年3月18日(火)
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