■ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数、過去10年同時期で最多

 全国のノロウイルスなどを原因とする「感染性胃腸炎」の患者報告数が、過去10年の同じ時期と比べると最多になりました。
 国立感染症研究所によりますと、16日までの1週間に全国の定点医療機関から報告されたノロウイルスなどを原因とする感染性胃腸炎の患者数は3万4609人、1医療機関当たり11・1人となりました。過去10年の同じ時期と比べると最も多くなっています。
 都道府県別では、大分県が21・92人と最多で、警報の基準となる20人を超えています。次いで愛媛県19・28人、香川県18・39人となっています。
 ノロウイルスは、感染すると1〜2日の潜伏期間の後、激しい嘔吐や下痢を繰り返します。感染力が強く、保育所や幼稚園、学校などで感染が広がることが多くなっています。
 厚生労働省は、手洗いの徹底を呼び掛けるとともに、「特に子供や高齢者など抵抗力の弱い人は、加熱が必要な食品はしっかり加熱して食べるなど気を付けてほしい」としています。

 2025年3月25日(火)

この記事へのコメント