環境省は26日、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」で浄水場や水源のダムなどが汚染された問題を受け、PFAS除去に使った活性炭を適切に保管・処理するよう都道府県と政令市に通知しました。水の浄化にPFASを吸着する活性炭を使ったり、使用済み活性炭を再生・処分したりする管内の業者に周知するよう求めました。
通知は地方自治法に基づく、法的拘束力のない「技術的助言」。微細な穴がある活性炭は化学物質の吸着材として広く使われており、同省は関連業者に保管実態などを調査した上で対応を検討しました。吸着させたPFASが保管場所で雨水などに触れて溶け出し、新たな汚染が起きることを防ぐ狙いがあります。
浅尾慶一郎環境相は、吸着後の活性炭について「雨ざらしにしないなど適切に保管することが重要だ。汚染拡大防止が一層進むよう、広く周知に努めたい」と述べました。
2025年3月26日(水)
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