■コカ・コーラのプラスチックごみ、年間約60万トンが海や川に流出と予測

 コカ・コーラ製品のプラスチックごみが、2030年までに年間約60万2000トンに達し、世界中の海や河川に流れ込むとする分析結果を、環境保護団体オセアナが26日に発表しました。これは、約1800万頭のクジラの胃を満たすほどの量に相当するといいます。
 オセアナの試算は、2018~2023年にコカ・コーラが公表した容器使用データと、売上成長予測をもとにしたシナリオに基づいています。その結果、同社のプラスチック使用量は2030年までに年間413万トンを超えると予測されました。
 プラスチックごみが水生生態系にどれほど流入するかを推定するため、研究者らは2020年に学術誌「サイエンス」に発表された査読済みの手法を適用した結果、年間60万2000トンという推定値が導き出されました。これは500ミリリットル入りのペットボトル約2200億本に相当します。
 オセアナは、この問題の最も効果的な解決策として「再利用可能な容器」の普及を提唱。再利用可能なガラス瓶は最大50回、厚みのあるPETボトルは約25回のリユースが可能とされます。
 2024年に学術誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載された研究によると、世界で最もプラスチック汚染を引き起こしている企業はコカ・コーラで、続いてペプシコ、ネスレ、ダノン、アルトリアが上位に名を連ねています。

 2025年3月27日(木)

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